早めの備え…6つの加入制度

早めの備え…6つの加入制度

教職というやりがいのある道を歩み始めた皆さんを、私たち岩手県高等学校教職員組合は心から歓迎します。

さて、これからの教員生活を安心して送るためには、「早めの備え」がとても大切です。
制度を知らなかったために、後から損をしたり、不利益を被ったりするケースは少なくありません。

ここでは、新採用の皆さんにぜひ知っておいていただきたい、6つの大切な加入制度をご紹介します。

1.岩手県高等学校教職員組合に入っておこう

まずは、私たち高教組への加入をおすすめします。
高教組は、教職員の労働環境の改善、教育現場の充実、教職員としての権利保護などにとりくむ組織です。

加入することで、次のような支援を受けることができます:

  • 困ったときの相談窓口(勤務、ハラスメント、健康、教育実践 など)
  • 労働条件や待遇改善のための交渉力のある組織への参加
  • 各種共済制度・福利厚生制度の利用資格

加入しなければ使えない制度もありますので、早めの加入が肝心です。

2.岩手県退職教職員互助会に入っておこう

この互助会は、退職後の医療費支援が主な目的です。
加入しておけば、医療費の自己負担分(3割部分)が月6,000円以内に抑えられる制度を利用できます。

これは非常に大きなメリットです。加入していない場合、入院や通院が続いた際に青天井で医療費がかかってしまいます。

しかも、在職中に給与の1%を積み立てていくだけで、退職後にこの手厚い補償を受けられます。28年間積み立てても、わずかな負担で将来の安心が得られる仕組みです。若いうちに加入すればするほど、負担も少なくオトクです。

ただし、この互助会に加入するには、高教組に加入していることが条件です。
つまり、若いうちから高教組に入っておくことが、将来の安心にもつながります。

3.教職員共済の「総合共済」に入っておこう

教職員の万が一に備える総合共済も重要です。
中でも注目すべきは「教職員賠償責任保障」。
授業中の事故や、生徒への対応に関するトラブルなど、教員としての業務中の責任問題に備える強力な保障です。

  • 月々の掛金はわずか900円
  • 退職時には400円分が返戻され、実質月500円程度

日々、生徒と向き合う現場にいる私たちには、まさに「お守り」のような制度です。

4.教職員共済の「団体生命共済」「医療共済」に入っておこう

健康状態に不安があっても、病気があっても加入できる生命保険・医療保険。
これは、岩手県限定の特例であり、「団体生命共済」または「医療共済」に90%以上の加入率があることが条件です。つまり、みんなで加入しておくことで、病気を抱える仲間にも保障の輪が届く仕組みです。

5.教職員共済の「自動車共済」に入っておこう

自動車を運転する方には、教職員共済の「自動車共済」への加入をおすすめします。
この共済は、万一の事故の際に、手厚く・迅速に対応してくれる頼もしい制度です。

  • 教職員専用だから、保険料が割安
  • 「教職員共済」だから、教職員に寄り添った安心の対応
  • 教職員の生活実態に合わせた、安心の補償内容
  • 通勤中・校務中の事故なら、等級ダウンなし!

日々の通勤や校務での運転中に万が一事故を起こしても、翌年の保険料が高くなる心配がありません。これは、教職員の立場や勤務の実態をしっかりと理解した制度ならではの特長です。

6.国民共済の「自動車自賠責保険」を利用しよう

自賠責保険は法律で加入が義務づけられており、どの保険会社でも料金は同じです。
であれば、国民共済の自賠責保険を選びましょう。

この保険に加入すると、国民共済から高教組への補助金が増額され、組合の活動資金として活用されます。
皆さんの選択が、教職員の環境改善につながる形です。

最後に

何より大切なのは、情報を知っているかどうか、そして行動するかどうかです。
「あとから入ろう」と思っているうちに、加入時期を逃してしまった、というケースもあります。

これから長く続く教員生活。
その第一歩を、しっかりとした準備と安心とともに踏み出していきましょう。

加入を希望する場合は、各学校の組合役員や、高教組本部までお気軽にお問い合わせください。

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